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ソニーPCL、ソニーの風ハプティクス技術を用いた体験型コンテンツの概念実証を開始
『HOKUSAI : ANOTHER STORY in TOKYO』において新たなアート体験を提供
ソニーPCL株式会社は、体験型コンテンツにおけるより高次元の没入感をもたらす次世代のイマーシブエクスペリエンスの実現をめざし、ソニー株式会社(以下、ソニー)の触覚提示技術※1(ハプティクス)を活用したHaptic Floor※2およびActive Slate※3(以下、床型ハプティクス)に加え、新たに「風」制御技術(以下、風ハプティクス技術)を用いた制作ソリューションの概念実証を開始します。
ソニーが開発した風ハプティクス技術と送風装置を組み合わせ、タイミングや強弱を精密にコントロールして風をつくり出し、映像や音響と連携した風の演出をリアルタイムで行うことで臨場感あふれる体験を提供します。
今回、体験型アート展『HOKUSAI : ANOTHER STORY in TOKYO』のメインゾーン「北斎の部屋」において公開する体験コンテンツは、本風ハプティクス技術を初めて制作ソリューションに使用したものです。「神奈川沖浪裏」をモチーフにした展示では、視覚的および音響による演出に加え、風による演出で大波の迫力を体感できます。
また、ソニーのCrystal LED上で繰り広げられる高精細かつダイナミックな映像にあわせて、緻密にデザインされた音・風・振動が一体となり、北斎が見た景色をリアルに追体験することができます。
床型ハプティクスや立体音響などの技術に加え、風を制御する新たなハプティクス技術を取り入れることで、アート鑑賞の新たな次元を切り開き、五感を刺激するイマーシブな体験が可能になります。
※体験イメージ
※1 「触覚提示技術」は触覚を人工的に作り出し、疑似的に再現する技術です。
※2 これまでソニーが培ってきた信号処理技術とノウハウを駆使して、床からの振動フィードバックにより繊細で臨場感の高い感触を全身にとどけることを実現。
※3 Haptic Floorにインタラクティブ性をもたせ、床が水たまりや砂浜に変わったかのように感じさせる技術。人の歩行にあわせて多彩な振動フィードバックを実現するために、数少ないセンサーで微細な踏み込みの変化を検知する技術が搭載されており、空間を超越したような体験が可能となっている。
■ソニーの風ハプティクス技術について
ソニーは風を制御する独自の風ハプティクス技術を開発しました。風ハプティクス技術により、高応答な風速制御が可能で、風のタイミングや強弱を精密に調整し、細やかな風の変化をリアルタイムで提示します。
また、様々な風の質感を表現し、音や映像に連動するコンテンツを作成することで、視覚と触覚のシームレスな融合を実現します。
※参考イメージ
ソニーPCLは、映像制作や展示会プロデュースの分野で培ったイマーシブ技術を活用し、多様なコンテンツにおける新しい体験価値の創出を追求しています。今後もソニーの風ハプティクス技術によるソリューションの活用に向けた概念実証を進め、さまざまな分野で人々の五感を刺激する創造的な体験の実現を目指します。